保証という意味は何でしょう ?
保証とは業者の責任で発生した間違いを正してもらうことだと思います。
ごくごく当たり前のことです。
ただこの当たり前が出来ていないために。保証書という形にして約束したことを証明するものとしています。
でも現実には保証書はただ紙に印刷したものに過ぎません。
私たちは、保証書を頼りすぎてしまった結果、逆になにも補償してもらえなかったという事例をたくさん聞いてきました。
○もともと保証する意思が無く、問い合わせてもいつも担当者が留守。
○会社が無くなってしまった。
○保証対象外
悪質な塗装店にあたってしまった場合、保証書とは実際に対応してくれるかは別問題となります。
そもそも、保証書自体の効力を行政などが、認めているものでもありません。
行き着くところは、保証書ではなくその会社の誠実な姿勢だけが頼りとなります。
私たち自身も保証書自体に対しては、とても軽く考えてしまっています。
それはこれまでもそうですが、間違いがあればすべて確実に対応させて頂くという確固たる思いがあるからだと我ながらにそう思っています。
遠い業者さんより、近くの業者さんのほうが何かといいという人は少なくありません。
それはこのような何か工事に不都合があったときに、近くの業者さんのほうがすぐに来てくれて、対応してくれそうな感じがするからです。
ただ、もし遠いからといって対応しない業者さんであれば、対応にも疑問が残るものです。
工事業者が起こした問題は、工事業者が正す。
ひとつの塗装工事があって、その中に足場も洗浄も塗装作業も保証に該当する対応も含まれます。
塗装業界には大きく分けて、私たちのような職人を抱えて工事する職人業者と、工事はすべて職人業者に丸投げをするといった営業業者とふたつあります。
職人業者はクレームの対応にもそのまま職人が直行して対応できる機敏さがありますが、営業業者は対応も遠回りせざる得ない部分があります。
完璧な保証書が発行されても、保証に対する意識も塗装工事の中のひとつの要素としては捕らえにくい組織体系になっているのだと思います。
ネットを見回せばわかると思いますが、私にすれば軽々と 15 年などのような保証をしているところがあります。
本当に保証に対して責任を持つならば、軽々と 15 年のような保証は逆にできないと感じてしまいます。
これまでの経験から言えるのは、外壁の塗膜剥離などの実際に問題が起こらない場所に限っての保証だと思います。
私たちの場合は、基本的に保証書は発行しないというスタンスですが、もし形が欲しいという方には発行します。
いずれにせよ保証書がなくても、もしもの対応は 確実に100 %行わせて頂くということを覚えていただきたいと思っています。