*モルタルとは一般的にあるセメント系の外壁のことを指します。
メーカーが定めた希釈率で用意された濃厚な塗料を、
ローラーにたっぷりと含ませて一級塗装技能士が施工していきます。
また、陽に当たらない外壁部分にカビが繁殖しやすいため、
塗料はカビや汚れに強い塗料を惜しみなく使用し、再発生を防ぎます。
クサビ式の足場を組みます
床面が幅広く材料を置きながら安定して作業することができるクサビ足場を採用しています。
しっかりと組み上げられるクサビ足場は簡易単管ブラケット足場に比べると段違いに揺れにくく、作業に集中して効率良く進めることができるため職人たちに好まれています。費用面で若干高くなることもありますが、より質の高い丁寧な作業には欠かせない足場です。
職人にも好まれる床面が幅広なクサビ足場。 |
高圧洗浄します
高性能なたっぷりな塗料を家に吸いつかせるように塗るためには、高圧のジェット水流で外壁についた汚れやカビを綺麗に洗い流す必要があります。その際、水しぶきがご近所へ飛び散らないよう地面すぐ近くから屋根上までメッシュシートを高く貼り上げて汚水の飛散を防ぎます。
洗浄には150キロ圧と言うとても強力な勢いで水を噴射する高圧洗浄機の防音タイプを使い、ご近所へ配慮した作業をさせていただいています。
モルタルの中でも特にリシンと言う外壁は北側など日光の当たらない場所で、尚且つザラザラとした外壁はカビの絶好の繁殖場所。
通常、高圧洗浄で削り落すように洗い落としてから塗装を行いますが、カビが根付いてしまっているところは洗浄しても落としきれない事もあり、150キロ圧もの水流を当て続けると文字通り外壁を削ってしまうこともあるので、慎重で丁寧な作業が必要になります。
直射し続けるとゴム靴を破くほどの高圧水流。 | 外壁だけではなく家の前のタイルも綺麗にしました。 |
高圧洗浄で10年分のカビや汚れをしっかりと洗い流している様子
ひび(クラック)を埋めます
ザラザラとした凹凸のある外壁にはカビや汚れが付きやすく、またモルタル自体の防水性は低いため、塗装が防水の役割を担っています。塗膜が剥がれはじめると少しづつ雨水などの水分を吸収していき、やがて、内部を傷める原因となったり、クラック発生の原因ともなります。
クラックが発生(ひび割れている)場合には塗装する前にシーリング材でひび奥深くまで埋め、再発しないように処理をします。
この時、落としきれなかったらカビも防カビ効果のある塗料で厚く塗りかためてしまうことで、根付いたカビもやがて死滅します。適正な希釈率の塗料で塗膜を張ることで表面がリシン外壁むき出しの時よりかは滑らかになり、塗装をしている、していない時に比べて、カビが付きにくくなると言う利点もあります。
また木部と鉄部にもほこり、油脂分、水分等を除去しながら塗装面をこすって目粗しをします。 後々、塗装がはがれないようにしっかりと密着させるための重要な下準備です。
外壁に走っているクラックの様子。 | Uカット工法で、しっかりとクラックの補修をします。 |
腐っている場所があれば交換します
ほこり、油脂分などを高圧の水流で洗い流し、クラック部分を補修したら外壁をこすって目粗しをします。
後々、塗装がはがれないようにしっかりと密着した塗装に仕上げるための重要な下準備です。
またモルタルの傷みの他に木部や鉄部が腐ったり、錆び付いたりして傷んでいる事例も多々あります。
その場合には大工や鉄工職人など、専門の職人を呼んで徹底的に補修。
傷んでいる部分を補修し、その上から最新のシリコンまたはフッ素塗料を使って合計3回塗りにもなる肉厚な重ね塗りをすることで、ガッチリ吸着された高性能な塗膜が、厳しい環境下にある屋根や家を長く守ることが出来ます。
腐敗した木部は補修してから塗装を行います。 | 補修時の様子。大工職人が施工しました。 |
紙やすりなどを使って、浮いた古い塗膜などを剥がしていきました。 | 鉄部も金たわしなどを使って細かい傷をつけ、塗料の密着力を上げる下準備をしました。 |
養生をします
職人の着ているものを見て頂ければ分かりますが、ローラー塗装でも皆さんが思う以上に塗料は飛び散ります。
その為、塗料が付いてはいけない場所はもちろん、隣家まで塗料が飛散しないよう配慮をする必要もあります。
その為にメッシュシートを屋根より高く張り上げ、汚水と共に塗料も周囲へ飛び散らないようにします。
また、マスキングテープや養生シート、ビニールなどの様々な用具を使って塗装前にしっかりと養生。
本来 キッチリと養生すると窓が開けられなくなり、暑かったり息苦しい思いをしがちですが、
工夫した養生方法を実施することで、窓を開けて夏でも外の風を取り入れるようにすることも可能です。
窓横にそってテープを真っすぐ貼ることで綺麗に線を出すことが出来ます。 | 普段、気にしなければ見ないようなところもキッチリと養生していきます。 |
外壁塗装の養生の様子