塗装というものは職人のプライドに非常に強く影響される工事です。
例えば、品質が統一して見た目にもわかりやすいユニットバスやキッチン等のリフォームがあります。
逆に見た目は綺麗に仕上げられるものの、実際の品質は数年経ってみないとわからないのが塗装工事というものです。
そこに塗装屋としてのプライドというものが強く関わってきます。
1度塗りでも3度塗りでも、見た目が大して変わらなければ、重ね塗りをしない塗装屋さんも中にはいるかもしれません。
下地調整をしなくても、やはり見た目が同じであればしない業者さんもいるかもしれません。
お客さんに喜ばれるというのは、作業する職人としてはとてもうれしくなるものですが、それだけでなく仕事への自分自身に対する塗装屋としてのプライドがなければ、
中身を充実させた手間の省きのない仕事をすることは難しいと思うのです。
塗装だけに限ったことではありませんが、外の仕事は冬寒い、夏は暑い、普通の人から見れば少し過酷な職業です。
朝方の北側でする冬の作業は厳しいです。
真夏の屋根の塗装もやさしい作業ではありません。
左右にハケを何百回と往復させて、やっと1枚完成させることができる雨戸。
季節は関係ありませんが、塗装はそういう条件下や状況の中で作業が行われています。
もちろん気の合う仲間とやる仕事は楽しいものですが、それだけでいい工事をすることはできません。
見た目の表面だけでしか判断されない塗装は、特に自分へのプライドが必要になってきます。
加えて自分への諦めないという根性に似た強さというものも必要な気がします。
塗装指導員・塗装技能士という資格も、諦めない自分へのプライド、そして塗装屋としてのプライドに繋がってると思います。
現実的な話で言えば、十分な手間をかけられるだけの時間と材料、そしてこのプライドがある塗装屋であれば、あなたが思えがく工事が可能になるのではないでしょうか。