> > キルコートでの肉厚屋根塗装

キルコートでの肉厚屋根塗装

夏に行った川崎市内での外壁塗装のようす。

ローラー塗装をする場合でも風に煽られて塗料が周囲に飛び散ることも多いので、屋根上までしっかりとメッシュシートを張り上げて周囲に飛び散らないように対処しました。また出来ることなら別のところに駐車して頂けるようお願いしていますが、それが出来ない場合には車専用の柔らかな布のような材質で出来た養生シートをかけて、飛散する塗料から大切な車を守ります。
屋根上までメッシュシートを張ったお陰で飛散を最小限に防ぎながらも屋根上にこびり付いたコケや藻を150気圧の高圧洗浄機で丁寧に落としていきます。この作業を怠ってしまうと残った汚れの上から塗料を塗ることになり、すぐに汚れごと塗膜が剥がれる長持ちしない仕上がりになってしまうため、しっかりと汚れが無いように洗浄作業を進めていきます。
そうして綺麗になった屋根上に白いふわふわとした下塗り材を塗布。遮熱塗料の「キルコート」です。この塗料は塗料内に含まれたビーズが太陽光を反射して、太陽の熱が家全体を温めるのを防いでくれます。夏の暑さでサウナのように蒸し暑くなってしまう、と言う住宅へはコチラの塗料をお勧めすることもあります。
シリコンなどの塗料ならば、下塗り、中塗り、上塗りと3回で仕上げるところですが、遮熱塗料はその性能などから下塗り、中塗り2回、上塗り2回の5回塗りで仕上げています。本来メーカー側が定めている回数は下塗り、中塗り2回、上塗りの4回なのですが、上塗り1回だけでは下に塗った塗料が透けて見えてしまうこともあり、綺麗に仕上がるために上塗りを1回多くして5回塗りで施工しています。
屋根塗装には縁切りがつきもの、だと思われがちですが、初めての塗装の場合には十分な隙間が空いている事が多く、無理に縁切りをする必要はほぼありません。ただ、2~3回の塗装を経験されたお家や、今回のような遮断熱塗料のような より厚みがつく特殊な塗料を使った場合は、隙間が埋まってしまうこともある為、縁切りが必要になることもあります。
塗装する条件は、その家さまざまです。その条件に沿った塗装を臨機応変に行うのが、長持ちする塗装の第一歩では無いでしょうか。