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家を守る為の肉厚シーリング

サイディング外壁に付きものなのがシーリング(コーキング)施工。
外壁の塗膜を守る為に高圧洗浄や傷んだところの補修などを行う下地調整、塗料の使い分けなど様々に気を付ける点がありますが、サイディング外壁の場合は継ぎ目にゴムのようなシーリング(コーキング)材が注入されています。これで継ぎ目を埋めて雨水などの浸入を防ぎ、家の内部から腐食させる…などと言った傷みから家を守っています。

このシーリング部分も紫外線や風雨に晒されて劣化するとヒビが入り、雨水などの浸入を許してしまいます。そこで外壁同様に定期的にメンテナンスをする必要があるのですが、この時にシーリング施工専門のシール職人に作業を依頼すると、より綺麗に仕上がります。

施工にはノンブリードの2液タイプを使って作業。主材と硬化材、トナーと言われる色味付けの材料を入れて撹拌機の上で約15分間しっかりと混ぜ合わせます。主材と硬化材だけでは色が白く混ぜ合わせられている様子が視認できないため、トナーを少量落として薄いグレーで用意します。
通常ならこの上から塗装をして色を付けるのでトナーの色を厳選しなくても良いのですが、タイル調サイディングをクリヤー塗装で仕上がる時にはシーリングの色がそのまま見えるので、調色をする必要があります。この調色は比率があるわけではなく職人の経験によって色を作り出していく必要があるため、とても難しい作業。お客さんと相談しながら色を合わせていき、作り出した色で施工を行います。

外壁の塗膜が厚く艶やかに仕上がってもシーリングの厚みが足りずに肉痩せしてしまうとそこから傷みの浸食が始まったりもします。シーリングも家を守る為に必要な大事な工程と言えます。