一般住宅とはまた違う、キリスト教会の施工工事。
とは言っても建物自体は変わりません。サイディング外壁の、ごくごく一般的な建物です。
まずはサイディング外壁に必ずあるシーリングの打ち替えから行いました。シーリングとは、サイディングボードとサイディングボードの隙間を埋めるシール材のことで、ゴムのような感触がします。
ボードとボードを直接繋げてしまうと、地震などの時に力が加わりあってボードが壊れてしまう可能性があるのですが、このシール材を打ちこんでおくとボード同士がぶつかる可能性がなくなり、ヒビ割れの減少となります。(ただしヒビ割れにも種類がありますので、あくまで一つ可能性をなくしただけのことですが)
また、シールを打ちこんでおくことで、ボードの隙間から浸水する可能性も防いでくれます。
このシールですが、もちろん割れていたりボードから剥離していたら意味がありません。しかも、新築の時はこのシールの上から塗装などはされていませんので、シール部分は剥きだし。紫外線や雨風から守られることなく晒されたシーリングは、はじめて塗装をされる時はほぼ必ず打ち替えます。
こちらは、川口が撤去とプライマー塗布を、曽根カズがコーキングを注入し、柳沢が均しと分担して作業をしたお陰で、とてもスムーズに作業が進みました。
外壁自体は一度高圧洗浄をしてから塗装です。
この高圧洗浄、150キロ圧の高圧洗浄機で汚れやコケ、藻、全てを落とします。サイディングの場合、壁を手で擦った時に手に白い粉がつく、チョーキング(白亜化)という現象が起こる可能性もあるので、事前にチェックします。
今回の事例ではチョーキングはありませんでしたので、汚れを除去したら、外壁用のシーラーを塗布します。今回使用したのは、日本ペイントのシリコンセラUV塗料。
その他付帯部なども高級シリコン塗料をメーカーの基準通りの希釈で、三度塗りします。
シーラーにも外壁用・屋根用・鉄部用・木部用と分かれていて、それぞれ性能が違うので、鉄部用に木部用を、などの使用をすると塗膜剥がれが起きてしまいます。
そのため、下塗り材は適材適所で使い分けるのがベストです。