塗装業界には二つの業者がいます。
決定的な違いは仕事の柱が現場中心なのか、契約中心なのかの違いです。
特徴をいえば職人創業塗装店はペンキのにおいがプンプンします。その店の背景には、ペンキだらけの現場の様子が感じられます。
実際の人柄とは関係ないのですが、基本的に人当たりが良いというイメージを持たれていません。
職人として塗装という仕事にたずさわって入ってきています。
そうでない塗装店は、契約をとる仕事の営業の世界から飛び込んできています。
職人創業店に対して、人がよさそう・感じ良さそうというイメージです。
そもそも契約を取るためには、人当たりが悪いのでは話にはなりません。
もちろん工事はできないため、営業ができない契約を取ることができない職人創業店に丸投げをします。
多くの場合ここで職人創業店に直接工事を頼んだほうがいいのか、それともそうでない塗装店に頼んだほうがいいのかで工事の差が出ます。
このことを業者自らが認識していると、職人創業店の「一級塗装技能士」を看板代わりに使うようになります。
これはインターネットで多く見かける現象です。
私は一級塗装技能士の本来持つ能力が生かせていないばかりか、一級塗装技能士をただ単に契約するためだけに利用していることに対して、見過ごすことができない気持ちでいます。
一級塗装技能士は、長年の汗水して働いてきた現場経験を元に、難関な試験を突破してやっと取得できる国家資格です。
何度も挑戦をして、毎年毎年落ちてしまう職人もいます。
そもそもそのような意識的に誤解させるやり方をする塗装店から、いい工事をしてもらえるという想像はできないと思います。
本当の業者選びをするのであれば、働いている職人ではなくその塗装店の代表者(社長)が一級塗装技能士をもっているかどうかを見ます。
代表者が一級塗装技能士であれば、確実に職人創業塗装店ということがいえるからです。
これは私自身に当てはまることでもありますが、私の知り合いにも同じことを伝えます。
ぜひこのことを参考にしてもらえば、一級塗装技能士の価値が見直されるだけでなく、きっといい工事につなげることができると思います。